遺伝子治療の今について
「遺伝子治療」ってご存知でしょうか?遺伝子または遺伝子を導入した細胞を患者に投与して、疾患の治療を行う方法を「遺伝子治療」と呼んでいます。日本ではまだ実験的に遺伝子治療を実施している状態ですが、医療技術の発展とともに実用化のための研究が進んでいます。ここではそんな「遺伝子治療」についてご説明したいと思います。
What is this site?私は遺伝子治療に関心を持ち、いろいろと独学中の看護師です。現在難病と言われている病気はなんらかの形で遺伝子の異常や特性が関係していることがわかってきています。その遺伝子の問題ある部分に直接働きかけることによって病気を治すのが、遺伝子治療です。そのしくみと実際の治療法について私が知る範囲でご紹介していきたいと思います。今後も勉強しながら、新しい情報を追加していこうと思っています。
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遺伝子治療の未来を知る
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研究が進む遺伝子治療
高齢化社会の進行とともに増加しているアルツハイマー病は脳内に「βアミロイド」という物質が過剰に蓄積することによって引き起こされると考えられています。そこでネプリライシンの遺伝子を利用して、脳内ネプリライシン活性を増強し、βアミロイドを減少させるという実験が行われています。これが実用化できるように遺伝子治療の研究が進められています。
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研究が進む遺伝子治療
現在の難病であるパーキンソン病の原因は解明されていませんが、ドーパミン不足が原因ではないかと考えられています。現状の治療方法としては、「薬物療法」「リハビリ」「手術」が主なものとなりますが、ドーパミン不足を解消するためにAADCという遺伝子を組み込んだ細胞を脳に直接注入する遺伝子治療の研究も進んでいます。
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遺伝子治療の基礎を押さえる
近い未来「好ましい遺伝子」を自由に組み込んだ「デザイナーベビー」と呼ばれる理想的な子供を作ることが可能になる、という内容を含んだ研究者の書籍があります。しかし、一見理想的な「デザイナーベビー」の誕生が技術的に現実となれば、クローズアップされるのは倫理問題となるはずです。